真夜中に泣きたい
飲食店に入ってから、店員さんが気付いてくれるまでの間が、異様に居た堪れません。一瞬が永遠に感じる……こ、これは……まさか……
これは恋ですか?いいえ、これはコミュ症です。白石です。
最近のブログでは、精子精子言い過ぎてしまい、反省しています。小学生における‘'ちんこ”という言葉のポテンシャルの高さと同様に、白石にとって、‘‘精子”という言葉は(以下略
そんな白石の仕事中のハイライト。
イケメンスタッフT氏♂
妻子がいるよ。白石よりだいぶ歳下…ギギギ
から突然こう言われました
T氏「ゆとりさん、……すみません、出ちゃった……」
ゆとり「で、出ちゃ……!?
え!……で、出ちゃった!?(白い液体的な意味で!?)」
T氏「はい……気を付けてはいたんですけど……つい……」
ゆとり「……マジか……(ゴクリ)……ちょっと見せ……あ、いや…うん…しょ、処理は自分でするんだよ…手とかよく洗って…」
T氏「あ、はい?えっと、レジ誤差200円なんで、お店締めるときお願いします、すみません」
ゆとり「…え?レジ誤差?」
T氏「……はい…出ちゃって、すみません」
ゆとり「……いや……了解」
……まったくイケメンは罪だぜ!
……はい、真面目な仕事の話をします!幼い方も見ている(可能性は0では無い)ので、本日は労働の素晴らしさを少しでもお伝えできれば…と。ワタクシは、某店舗の販売員をしております。担当は、ゲーム全般、でございます。では、仕事中の真面目なミーティング風景でも見て頂けたら……
誰得人物紹介
M田氏
ゲーム担当スタッフだよ。白石よりだいぶ歳下の主婦だよ……ギギギ
白石ゆとり
誕生日が近いけど、何が欲しい?との友の言葉に、白石は、うつむいたまま、過去を変えることのできるチカラ、とか細い声で答えた。その眼は虚ろで、どこか遠くを見ているようであった。友は、言葉を喪った。白石の頰に、涙が一筋つたった。
ゆとり「はーい、そしたらミーティング始めます。早速だけど、今月の売り上げはどう?」
M田氏「そーですね……新品はまぁ、全国平均からみても好調なんですけど……中古……特に、中古のゲーム機本体が売り上げ悪いですね〜」
ゆとり「中古のゲーム機本体が不調かぁ…在庫は結構あるよね?」
M田氏「そうですね、買い取り自体は多いので、在庫数は問題無しです。とにかく売れないんですよ〜、価格設定は高すぎることは無いですね、系列店と同じですし…系列店の中でも、特にうちは数字悪いです〜」
ゆとり「そっか〜…なんでだろ?」
M田氏「うーん……先月も中古ゲーム機本体のみ予算達成出来てないんで、もしかしたら地域的に、中古、人が使ったもの、に抵抗がある人が多いのかも……?」
ゆとり「…中古に抵抗?でも、それだとずっと彼氏彼女途切れない人は変じゃない?ここにほぼ新品の人材が……ギギギ」
M田氏「……ゆとりさん?」
ゆとり「おっと失礼……中古に抵抗かぁ…人が使ったものを使いたくない心理?どうしようか……?できれば値段は下げたくないな〜」
M田氏「うーん……」
あーでもない、こーでもない、と白熱した議論が続く中……
M田氏「あ!そうだ!」
ゆとり「え?アイディアある?!」
M田氏「誰が使ってたか、分かるようにすれば良いじゃないですか!ほら、野菜とかであるでしょ?私が作りました、的な……」
ゆとり「……ああ、あるね」
M田氏「それの、ゲーム版っす!」
ゆとり「……いやいや!笑なに言ってんの?プライバシーの侵害だし、無理だよ〜」
M田氏「……やっぱそうですよね…難しいですよね…でも、ゆとりさん、プレ◯テ4欲しいって言ってましたよね?…イケメンが使い込んだ、プ◯ステ4…どうですか……?」
ゆとり「…イケメンが…使い込んだ…ゲーム…(ゴクリ)万が一、なにか、ふ…付着してたり……(ゴクリ)」
ゆとり「…………に、妊娠しちゃう……?!」
M田氏「……ゆとりさん?」
ゆとり「…おっと、失礼致しました…ヨダレが……でもそれってさ、私も、自分のゲーム機売ったら顔晒さなきゃダメなんだよね?」
M田氏「あー、まぁ、そうっすね」
ゆとり「この前PSV売ったじゃん?」
M田氏「あー…あの、このまま持っていると、乙女ゲーの世界から出てこれないまま誕生日を迎えてしまう…とか繰り返し呟きながら売りに来てたやつですね笑」
ゆとり「ギギギ……そうだよ……、あれにも……勿論ワタクシの顔が……」
M田氏「まぁ、そうなりますね……」
ゆとり「絶対売れ残る……」
M田氏「……そっすね」
ゆとり「……え?」
M田氏「……え?……いや……ほら、縁起悪い……的な」
ゆとり「…………」
M田氏「…………」
結局、夏に向けて中古ゲーム機セールをすることになりました。お仕事楽しいです。ちなみに中古ゲーム機は、アルコール消毒とかしてるからみんな安心して買ってね。
仕事の尊さ、伝わったかしら?さぁ、明日も頑張って働くぞ!
そういえば、ツイッタで「結婚したいな〜」的なこと呟いたら……
フォロワーが減った……え!?なんで!みんな何を恐れているの!?
みんな!大丈夫!怖くないよ……ね
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怖くない……怖くない……
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ほら……ね?
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怯えてただけなんだよね……
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白石は、その醜い表情を変えることなく、虚ろな目で呟いた。か細い声は届かなかったが、唇の動きでなんとか発言の読み取りができた。
「押して……」
彼女は、確かにそう言った。